実は、転職して図書館員になりました

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フーガはユーガ [単行本]
伊坂 幸太郎 実業之日本社 2018-11-08

父親に虐待されて育った、

不思議な能力を持つ双子は、
たまたま知ることになった「悪」と
対峙する。

よく言われる「伊坂ワールド」。

いつも、日常の中にさらっと凶悪が
描かれる感覚に、
身体が芯から冷えていくような感じがする。

その中に伏線がばらまかれていて
一気に回収されるにしたがって、
読み手も救われていくのだろうと思う。


AX アックス [単行本]
伊坂 幸太郎 KADOKAWA 2017-07-28

これもそんな感じだった。

救われたい一心で、先を読み進めて
いきたい衝動に駆られる。

重くもあり軽くもあり
非日常でもあり日常でもある
そんな感じがする。

*************



新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫) 
村上 龍 講談社 2009-07-15


この本は、W村上として話題になった
40年前の本で、
私は数年前にやっと読んだ。

つらかった。
救われた気がしなかった。
もう読み返したくない。

文学としてはすごいのだと思う。
衝撃が身に沁み込んでくるあたりが。


*************


自分は、たぶん
こういうのが染み込みやすくて
蓄積していくので、

これは架空の話だし、
自分はこの被害者ではない、
加害者でもない。と
一旦切り離さないといけない。

自分が、とか
自分の子が、とか感じてしまって
身が切られる思いがする。


もっと鈍感でいいのに。


ありがたいことに、
霊感の方は、全くない。



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国境の南、太陽の西 [単行本]
村上 春樹 講談社 1992-10-05

この本が出たとき、「村上春樹の本」にしては
あまり話題にならなかった。

でも私はこの本がとても印象に残っている。

自分を分かってくれる人が
世界にたった一人いてくれたら満たされる。
それが男女の友情であったり恋愛なら、
もどかしく切ない。


っていう感情を本にした感じ。

まだ若かった時に読んだけれど、
ただなんとなく、「こういうのが
あったら、その先の人生も生きていけるんじゃ
ないか」という予感があった。

本を読みながら共感するところがあって、
最後に心がつながって欲しいと
祈っていたのに、
本の終わりはそうはいかなかった。
「うそやん」
と何度も思った。

「文学とはそういうものなのだ」
ということを初めて身に染みて感じた。

これは映画ではなく、文学なのだ、
結末があるなんて、期待してはいけない

読んでいる時に心が動かされていること
それだけで価値があるんだろうな。

*************

こういう切なさは、この映画


ワン・デイ 23年のラブストーリー (字幕版)
[Prime Video] アン・ハサウェイ


でも感じた。
こっちは結末がある。

アン・ハサウェイのかわいさが大好きで、
この女優さんのどの映画を観ても
この人を応援しながら観てしまう


お互いに惹かれながらも友人のまま
長い年月が経ち、やっと結ばれる時が来そうになる。


応援してる身としては、
この映画は切なくてうれしくて悲しい、
感情が忙しい

*************

これも。

連続テレビ小説 半分、青い。 完全版 ブルーレイ BOX1 
永野芽郁 NHKエンタープライズ 2018-08-24

これは素直にうらやましい。

*************


このブログを書くのは
自分を再確認する機会になっていて、

ここ数日書きながら思うのは、

自分を分かってくれて、
信頼し合える存在が
私には欲しかったんだということで、

そんなことばかり書いていて
読み返すと恥ずかしい。

自分から逃げてばかりいたのに、
ということも
同時に気付いた。

ある程度、空気も読まず、
会いたい人には連絡してみよう、と思う。




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まずはこれ

犯罪者 上 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2017-01-25


犯罪者 下 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2017-01-25


テレビドラマの脚本家の方が、書かれた本です。

無差別な通り魔事件と思われた事件で
生き残った青年が、命を狙われながら
協力者と共に謎を探っていく。


↑ ちょっと端折りすぎのあらすじですが、
一つ一つの場面や登場人物がリアルで、
医療、政治、警察、マスコミなど
いろんな世界がからんでいくのが
とにかく面白い。

この先どうなっていくの?!
どんどん大きくなっていく話に
引き込まれます。

ドラマの脚本の手法を取り入れたそうで、
きっと俳優さんの個性が引き立つんだろうなと
想像しました。



この本と同じ登場人物の

天上の葦 上 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2019-11-21



天上の葦 下 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2019-11-21



なんとも意味ありげな装丁のこれ。

中身も、始まりから
とにかく謎ばかりで意味ありげ。


そうきたか、と思うこと請け合いです。



そして、これも同じ登場人物のこれ

幻夏 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2017-08-25


これは、他のに比べて短いですが、
社会の悪みたいなものを感じる
やりきれなさが残ります。




警察とかマスコミとか政治がからむと、
ちょっとハードボイルドぽっくなったり、
男やもめ、みたいな昭和な疲れた感が
出てくるのが多いのですが、

これは女性が書かれているせいか、
あまりそういうところは
クローズアップされてなくていい。



他のも読んでみたい、と思う。
でも、これだけのものを一つ書こうとすると
膨大な調査やアイデアが必要だと思うので、
簡単に出るものじゃない。


心血を注いだ作品と思って
大事に読む。



本もテレビも料理もイベントも
作る大変さに思いを馳せてから語りたい。



「最近のテレビは面白くない」なんて
いう人がいたら、
作るのどれだけ大変か!
めちゃくちゃよう出来てるやん
面白いやん

心の中で思う


私がテレビをよく観ることを知っている人から、
「~さんはテレビっ子だから」と言われる。

うっさいねん、
良さもわからんクセにマウントとってくるな。

心の中で思う

笑顔でかわしていたら、

私が喜んでいると思っているのか、
しょっちゅう言ってくる。

今度言い返したろかな



心の中で思う




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クリエイターばかりが暮らすアパートに住む
人気作家の作品をめぐっての社会現象に、
最上階に住む家主やその他の住人が
巻き込まれていく。

実はこの本はとてもよかった
誰も死なないミステリーだし、
登場人物の設定もしっかりしていて
心が弱っている時に読み返したい。


ただ正直、私は大手を振って
この本が好きだと、人には言いにくい。
例えば「タピオカが好きだ」と言えないのと同じで。

タピオカが気持ち悪いと思う人がそこにいたら、
それでも好きだとは言えない人間だ 


この本は、
心に響く人が限定されている気がしてしまう。
心が弱い人のみに共鳴するのではないだろうか。

この本が好きだと公言することは、
弱さと、誰かに助けて欲しいという気持ちを
さらけ出しているように感じてしまう。

*************

そんな本は他にもあって、


これもそうだった。

実は子どもが読みたいというので
買った本だったけれど、
借りて読みながら号泣?した。
一気に読んだ。

*************


スロウハイツの方は、
「どんなに退屈でも上巻を読み切ること
という注意をネットで知ってから読んだ。
これ大事。

まさしくくじけそうだった。

この映画もそうだった
カメラを止めるな! [Blu-ray]
濱津隆之
バップ
2018-12-05

最初の30分は必ず観て下さいって
監督が言ってた。

観てよかった。

*************

スロウハイツの読後感は
心が温かくなるうれし涙で、ああ、救われた、
きっと誰かがちゃんと見てくれてるんだな、
そういうのがあれば生きていけるな
と思える希望があった。


実際の世の中は、
弱くては仕事もできない。
それでも誰かが共鳴してくれれば
頑張れる気がする。

本当は、自分がそういう「誰か」になりたい。
他人の弱さを否定する人間を納得させられるまでに
自分はまず強くなる必要があると思っている。

強くなるのに必要なことは

 気にしないこと
 忘れること
 人の痛みを分かりすぎないこと
 失敗することを恐れないこと
 嫌な時はイヤと言うこと

こんな感じ?


いい大人が何言ってんだかと、
無神経な人は言うかもしれないけど
「いいひと」をやめるリハビリ中だもんで。





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瀬戸内海賊として大きな力を持っていた
村上水軍の娘がとても活発で、自ら戦ったり
指揮を執ったりする戦国もの。


本屋大賞を受賞したこの本は、
性別、世代を問わず読みやすいと思う。
戦国に疎い私でも面白く読めたので。

まず、潮の流れが早くて近づけないという
この能島に城が建てられていることに
ワクワクさせられる。

自然の力を読み、利用できる者が
大きな権力を司るというのはかっこいい。


私は、愛媛県の大島の村上水軍博物館を
知って、能島を見てから、
ああ、そういう名前の本があったな、と読んだので、
本を読みながら具体的に舞台をイメージできた。

そしてさらにその後で、
テレビで村上水軍が紹介されている番組を
いくつか見て、後付けで海賊について
知ったりした。


もちろん
本当は 番組→本→現地→博物館
という順がおもしろいのだと思う 


海こそちゃんとしたルールが必要だと
いうのは分かる。海で生きる人たちには
独自の世界があって、

大河ドラマなんかでは出てこないけれど、
戦国時代には海の権力を利用したり争ったり
ってことも大事な要素だったらしい。

同じ著者のこの本

のぼうの城
和田 竜
小学館
2007-11-28


のぼうの城 通常版 [Blu-ray]
野村萬斎
Happinet(SB)(D)
2013-05-02


いかに地の利を生かすかっていうのがいい。


きっと戦国に詳しい人なら
もっと深く楽しめるんだろうと思う 


話題になっている次の大河ドラマ
「麒麟がくる」は明智光秀の話ということで、
予習するなら



有名なこの本がいいそうです。


いや、私は



こっちがいい。




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どんでん返しミステリーとして有名な本。

2人の女性の生活を中心に、結婚、出産、育児、
夫の浮気、仕事など、女性の心境がうまく
織り込まれ、そこに夫の死が起こる。

出産してる人もしてない人も
仕事してる人もしてない人も
家族がうまくいってる人もそうでない人も
夫の死を望む人もそうじゃない人も
どの部分かで共感できるようになっています。


なんか人生は
耐えることばっかりだな、と思ったりする。
もちろんそこに楽しみもあるけど。

深く考えるとやりきれないので考えない。

でも考えてしまう時もあって、
そういう時は、
はっ、また呪われてた 」と
払拭することにしている。

*************

有名などんでん返しでこんな感じなのは



*************


これは映画もよかった。


*************
これは、


アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
濱田岳
デスペラード
2008-01-25

映画はあまり印象に残ってない。

*************

どれも、
「あなたは絶対読み返したくなる」系。



有名になる本は、なんだかとても
世界観がよくできていて、すごいと思うことが多い。

特に漫画は設定が凝っている。
最近はスマホ時代で進化が激しいんだろうなと思う。
誰も思いつかないようなことを考える才能が要る。


ハリーポッターのように、
頭の中に世界が一つあるようなリアルな描写がよくて、
映画がそれを越えてきたりする。


それを読んだり観たりできるなんてほんとに幸せだ。




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心中がガチャガチャしている時は
こういう本で自分を納得させたりする。

この本が流行った頃、
私は心の中に蓄積したのようなものを抱えていて、
数年間、毎日吐きそうだった。

誰にも助けを求められないのは
嫌われる勇気がないからなのかも、と
思って読んでみたように思う。

アドラー心理学を対話形式で
わかりやすく書かれた入門書

本に出てくる青年は
この一つ一つをまず受け入れられず、
対話中に怒って帰ってしまったりする

最初、私もアドラー心理学は極論だと感じた。
受け入れられなかった。
これが 自己啓発の源流?


アドラー心理学に対するこの
「最初の受け入れられない怒り」を
対話形式で青年に代弁させたあたりが
この本の素晴らしいところ。


過去にとらわれているのだろうか、
他人にひっぱられているのだろうか、

と考えながら読み進めていくうちに、
最後の方では、確かにそういう考え方もあるな
と思えるようになり、

本の中で未熟だとされる人間像は
まさしく私が苦しめられている人物そのもので、
その人にこそこの本は最も必要だと強く感じて、

本当に必要な人はこれを読まない

ということに、くやしくてくやしくて
涙が止まらなかった。


本に感動して泣いた訳でも、
楽になれて泣いた訳でもなく、

ただ自分の日常のくやしさを
間違ってなかったんだと
思ってみたりさせてくれた本 



もちろん全員ではないただの例だけれど、
自分というものにプライドを持っている人って、
そこに他人を忘れているのを感じる人によく出会う。

相手の不安や疑問を取り除いてあげようとか
相手の立場になってそこまで降りて行こう


とか、そういう考えには至らないんだな。


会話中に英語や建前をガンガン入れ込んで
独特の早口でビジネスを語る人を見てると

相手に伝えることより自分のかっこよさを
大事にしてるんだなー
と思う。

しゃべり方って大事だな。
会話しながら人間性を見られてる。



そういえば、授業や講演っていうのは、

しゃべり方・口調
  ↓
話の内容
  ↓
その人の人間性


を見られていると何かで読んだ。

「先生」って恐ろしい職業だ。
私には到底無理。


私は最近
しゃべり方
  ↓
人間性
  ↓
 内容
の順で話を聞いてしまってる。
なんちゅうおこがましい。

文章も同じで、
私も人間性をたれ流している。





こわっ



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キネマの神様
原田 マハ
文藝春秋
2008-12-12


この本について書きたいと思って
最近また読んでみた。

そしてこんな話だったのかと、
改めて
今また読んでよかったと思った。

映画好きだが借金だらけのダメ父を、
映画雑誌に関わる娘が巻き込んで
ネットの力によって思いがけないことになる話。

今で言うと、バズって映画界を動かした、
っていうことになるけれど、
これが発表されたのが2007年だと思うと
ブログ黎明期がいい形で記録されている気がする。

ネットは人をつなげるし、
世界を変えてくんだという感動が、
自分にも何かできるんじゃないか」と
いう気にさせてくれます。


この本に出てくる「父」は79歳で、
ブログを始める。
それが現実的とは思えないけれど、

年齢を重ねた人こそ、
インターネットは便利なのだとは思う。


私は1年くらい前、
出歩けなくて気が滅入るという両親に、
タブレットを使って欲しいと購入し、
究極に簡単に使えるように設定したけれど撃沈した。

連絡も今まで以上に取れるし
いろいろ楽しいことができると説明したけれど
その入口のドアさえ開けてもらえなかった

わかるけどね。

残念。
世界を拡げることができたかもしれない。



原田マハさんは、
絵画が専門っぽいようでありながら、
映画や政治、農業や学校についての本があったりして
どれも「文化」として
興味が湧くのだろうと思い尊敬する。

どれも面白い。





旅屋おかえり (集英社文庫)
原田 マハ
集英社
2014-09-19






本当に偶然なのか、
原田マハさんの本を読むと、
そのジャンルの話をタイムリーに実社会で
耳にすることが多い


たぶんアンテナが働くんだな。

浅かろうが何だろうが、
その世界をわずかでも知ってるだけで
その後の吸収力や想像力が違うってもんだ。


「キネマの神様」には
私でも観た有名な映画ばかりで、
マニアックな感じがなくてそれもいい


今、自分のために使える時間があるからこそ
この間に、いつか役に立つことが
あるかもしれないから何かしておこう。

そう本気で思わせてくれる作家さんだ。
自伝とかあったらぜひ読みたい。


先日観たテレビで
武井壮さんが言ってた、
時間があるときこそ武器を磨くとき
っていうのも忘れないように書いておこう。



ただ正直、
結局なんにもできないのが人間てもので。


そこがアレだな、入り口のドア
人のこと言ってる場合じゃない。
世界が拡がるかもしれないのに。




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だいこん
山本 一力
光文社
2005-01-21


料理が好きで、小さいころから働き、
若いながら一膳飯屋を立ち上げ、経営する女性の話。

江戸の市井、人情が目に浮かぶような本です。

江戸の歴史物をたくさん読んでいた時期に読みました。

ちょっとした料理のアイデアはすなわち
商売のアイデアになり、目に見えた結果となるのが
うれしくなる。

*************

最近NHKで観たドラマ
みをつくし料理帖 DVD-BOX
黒木華
ポニーキャニオン
2017-11-15




これにも通じるところがあります。

*************


昔、高校生だった姪に、
夏休みの宿題の読書に
「だいこん」を薦めてみたけれど、
1ミリも喰い付かなかった

そりゃそうか。
女子高校生はもっと華やかで軽妙な楽しい本を求めている。


ただもし、私が高校生の時にこれを読んでいたなら、
商売をする、っていうことも
人生の選択肢の中に入っていたかもしれない。

大人になってから、
職人さんとか、商売をするとか、
もっといろんな選択肢があったのだと
気付いた自分は、本当に視野が狭くて
力がないとしみじみ思う。

*************

料理が出てくる小説と言えば、


このクッキング・ママシリーズは
クッキング・ママ シリーズ 14冊セット (集英社) /ダイアン・デヴィッドソン /〈文庫本〉【中古】afb
クッキング・ママ シリーズ 14冊セット (集英社) /ダイアン・デヴィッドソン /〈文庫本〉【中古】afb

ケイタリングをするパワフルなシングルマザーの話で、
事件とか推理は子ども向けっぽい大ざっぱさがあるので、
気軽に読みたい本。挿し絵が効いてます



それから、
かもめ食堂 (幻冬舎文庫) [ 群ようこ ]
かもめ食堂 (幻冬舎文庫) [ 群ようこ ]

映画化されたこれ
かもめ食堂 [DVD]
かもめ食堂 [DVD]

好きな女優さんばかり出ていて
たぶん私はこれを観ているとき、
終始ニヤニヤしていたのではないかと思う。

大げさかもしれないけれど「丁寧な料理」というものを
初めてイメージしたのはこの映画のおかげ。

食パン「超熟」のCMの小林聡美さんは
明らかにこのかもめ食堂の店主さん風で、
CMを見るたびに、丁寧な料理の良さを思い出す。

*************


もちろん食べる人のために料理をするんだけども、
料理すること自体を楽しむという感覚

料理が好き、一日中キッチンに立っていたい、
料理研究家になりたい
料理はストレス発散

という人に今まで出会ってきた。
どの人も結構忙しいのにそんなことを思えるのが
私には全く共感できない。
そして尊敬する。





10年くらい前、久しぶりに会社の同期と、
ある結婚式で再会した。

お互いその後結婚などし、近況を聞く中で、

年末年始、家を買ったお披露目なので
双方の両親が集まる、と聞いて、それは大変だ、
「おせちとか作るの?」って聞いたら

「そんな訳ない。
 私はそんなことに全く喜びを感じない。」

っと さらっと言いのけてかっこよかった。


私は、嫁はもてなさないといけない、
料理はしっかりやらないといけないという
環境にいて、知らず知らずその重圧に耐えていた。


そーなんだよ。私も喜びなんて感じない、と自覚した。


その同期とはその後会っていないけれど、
もし会えればお礼を言いたい。
私を開放してくれたことを。


そんなことに喜びを感じない」は
友人の凛とした強さと合わせて
私の自分確認の合言葉になった。



最近話題の#ていねいな暮らし とは
イコール丁寧な料理のことのような気もする。


尊敬はする。素敵だと思う。



でもそんな才能があるなら私はそれを商売にしたい。




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これは、最近読んだので、備忘録として。

電通のコピーライターとして経験を積んだ方の本。

テレビで、林修さんもすすめておられたので
読んでみました。

「文章はシンプルに」
「読み手なんて想定してはいけない」
「他人の人生を生きてはいけない」


そんな感じの、サバっとしたアドバイス。


うんうん、そうだよな、と
友達と話しているくらいのさっぱりとした共感を
感じました。

いい文章が書ける力があるかどうかは
別として、楽しいかどうか、っていうのは
ブログ向きの文章術かも。




本を読む時も、小難しければ名著かっていうと
チガウような気がする、
というのが持論なので、

有名な文学作品も、文章が読みづらいのは
疑問符を抱えつつ苦しみながら読み、
断念する時もある。


こういうの↓ とか。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
ドストエフスキー
新潮社
1978-07-20


翻訳にもよるか。

いや、この人はきっと自分の書きたいことを
書いてるだけなのだな。
私など、読み手として想定されてない 




学生の頃、世間で「ソフィーの世界」が
ベストセラーになっていた。

ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙
ヨースタイン ゴルデル
NHK出版
1995-06-01


家庭教師先の生徒さんが、
「先生、これ、親が読めって買ってきたけど、
 意味が分からない、読めない」って言ってきた。

実は私も当時この本は、少しだけ読んで
やめてしまっていた。
専攻に関係ない形而上学だのシェイクスピアだの
の本は読めていたのに。


いいんだよそれで、
難しい本がためになるっていう訳じゃないんだよ
本当に文章が上手い人の本、ってすごく読みやすい
この本もいつか読める時がくるよ

みたいなことを偉そうに言った。

私は未だに「ソフィーの世界」は読めていない。


猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。 [ 養老 孟司 ]
猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。 [ 養老 孟司 ]

養老孟司さんの本は読みやすい。




文章術で印象に残ったのはこの本。








子どもが小学生の時に読んだ。

実は育児には相当悩み、
育児本、教育本は何百冊と読んだけれど
それが失敗の原因だったのかも、と
今は思っている。


この本は、自分にためになった。

いかに作文の中に
ワクワクを詰め込むか。
読み手に状況を想像させるか。

簡単だ  と思わせてくれます。

現在と過去形は混ぜた方が現実味と緊迫感が出る、とか
最初は会話で始めるとか。



子どもらしさを大人が求めている子役感はかなりある。

みんながこの手法を使いだして
テストの作文がどれもこんな感じだったら、
採点員はイヤだろうな。


国語もテクニック、っていう時代だしな。







最近は、難しい本を読もうと思うと寝てしまっている。



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本屋さんのダイアナ
柚木 麻子
新潮社
2014-04-22


これは最近読んだ本。

「本屋」という言葉に反応してしまうところは
あるけれど、この本は本屋が舞台ではなくて、

2人の女の子の話。

タイプの違う女の子が惹かれ合い、
仲良くなり、疎遠になったりしながらも
心の支えとなる。

他人の物をうらやましく思うことは
よくあるけれど、
この2人はそれを妬むのではなく、
相手に対する尊敬となるところが
全ての関係性を作っているように思う。



たまらなくうらやましい。
私は自分が友達になりたいと強く思う人は
これまでに何人かいたけれど、
相手にもそう思ってもらえる自信がなくて、
自分から離れて行くことばかりだった。



柚木麻子さんの本は、
そういうことを考えさせてくれたりする。

そして、何より私をラクにしてくれた
作家さんだと思う。



それはこの本。

ナイルパーチの女子会
柚木 麻子
文藝春秋
2015-03-28


話の内容自体は、
胸糞が悪くなるような女性特有の人間関係が
描かれているように思うけれど、

登場人物の一言が私を救ってくれた。

私の性格がいいから友達が多いと思ってるの?

の一言。


恥ずかしながら、私はそうだと思っていた。

人間関係が苦手な私は、
自分に原因があると思い、
「いい人」になろうと数十年、
もがきながら頑張ってきた。

子どもの頃も、
学生の頃も、
仕事してるときも、
ママ友とも、
夫婦関係も、

そうやっていい人になろうと
必死でやってきたのに、
とにかく苦しみ続けてきた。


このマンガも全部読んだ。


でも、本当にこの一言で目が覚めた。


確かに、友達が多い人は
感情むきだしで、悪口が多くて、自己中心的だ。
そして迎合が上手い。
(↑ 言い方悪い)


きっとそれでいいのだ。


ああ、恥ずかしい。

私はそんなことにも気づけないくらい、
自分で自分を洗脳していた。


唯一、会話の中でぽろっとそんなことを
ほのめかした人には、ちょっと笑われた。
「え?そんなこと思ってたの?かわいいね」みたいな。


目が覚めた。

「いい人」はやめた。
そこからはリハビリ。
やめて3年目くらい。まだ絶賛リハビリ中。


悪口など言えなかった。
不満は、自分を変えるしかないと思って笑顔で耐えた。
人を責めたりもせず、
理性で抑えてきた。

そして破たんした。


世の中は
感情むき出しで、
相手を否定するばかりで、
マウントをとってくる、
そしてその自覚のない人のなんと多いことか。

この、自覚がないのが一番の問題で。


相手が笑ってたり、
言い返してこないからと言って、許されていると思うな。
それはもう、こいつアホちゃうか、と
諦められている確率が高い。



こうやって毒を吐くのが
私のリハビリになるだろうか。

スッキリはしない。
まだこんなこと言ったらどう思われるか、
と怯える自分がいる。




とりあえず今実践中なのは、


人に嫌な目にあわされたら、眉間にシワを入れてみる






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神の子どもたちはみな踊る
村上 春樹
新潮社
2000-02-01



最近なぜかこの中の「かえるくん、東京を救う」が
話題になっているのをよく目にするので
また読んでみた。

話題になっているのは
この舞台のせいでしょうか。

*************

kaminoko_940











*************

コミックにもなっているみたいです



(このコミックのタッチは私の印象とはちょっと違う気がする)
*************


私に本を書く力があるならば
こんな話を書きたい
と強く思う話で、
ずっと心に残っていたので、読み返してもワクワクした。


かえるくん」という響きが最高にいい。
かえるさん、と呼びかけると、
「かえるくん」と訂正されるシーン、舞台でもやってて欲しい。

*************

かえるくん、というと、

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局
1972-11-10


この本も、かえるくんとがまくんが出てきて
泣かされたので、いつかここに書こうと思う。

*************


「かえるくん、東京を救う」は

主人公のもとにかえるくんが突然訪ねてきて、
かえるくんが東京を救う戦いをするにあたって
手助けをして欲しい、ともちかけられる

という話で、


何か壮大なものと、地下でひっそりと戦うという
状況が、日常で知らないうちに行われているのかもしれない
と想像するだけで、とてつもなく惹きつけられる。


信じられない気持ちと
現実として捉えられない気持ち、
選ばれて誇らしいような気持ち、
自分にできるのか?という気持ち、

主人公の心境を感じることができるような気がする。

*************

ちょっと

となり町戦争 (集英社文庫)
三崎 亜記
集英社
2006-12-20


この本を彷彿させる、静かな静かな感じがあります。

*************


小学生の時に道徳の教科書で読んだ話、

オランダの少年が、堤防から水が噴き出しているのを
発見し、手で食い止め、災害から守った


っていうのも心に残っていて、

人知れず世界を救ってくれている人がいることを
私は常に心に留めている。



今調べたら、この話、
「堤防を守ったハンス」(メアリーメイプスドッジ著)
という作品だったようです。聖書から道徳の教科書に?



今この瞬間にもかえるくんや少年が
私を救ってくれている。



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どストライク。

美術に始まり、とにかくなんでも鑑定してくれる女性。

その見極め能力の高さに毎回ワクワクさせられ、
問題を解決していく展開がスッキリさせてくれます。

その広範で莫大な知識の得方が、
感動と驚きによるもの


つまりは「へぇー」とか、「おっ」とか
感じることによって
素直な心でどんどん吸収していく

という方法なのが、何より心をつかまれます。



ケタには雲泥の差があるものの、
私自身がそうやって生活することこそが
喜びであることを肯定してもらったような。

自分の子ども達もそうあって欲しいと思って
育ててきましたが、
子ども達の目には
しょちゅう「へぇー」とか「すごーい」と
言ってる母はどう映ったか…


この万能鑑定士Qの事件簿は12巻までですが、
探偵譚、推理劇シリーズなどがあります。
読んではいないけれど、マンガにもなっています。

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映画にもなっていて、



主役が綾瀬はるかさんというのが
ばっちりハマっていて、
本を読んだ時から綾瀬さんをイメージしてただけにうれしい。

この人に鑑定してもらったら、
なんであれ、納得する。



この本は「ロジカル・シンキング」を駆使しての
問題解決ですが、


ロジカル・シンキング (Best solution)
照屋 華子
東洋経済新報社
2001-04-01



うちの会社では思い切り「クリティカル・シンキング」
が主流で



人の批判ばかりで、心の底からうんざりすることが多い。


人を悪者だとまず決めつけて、
事が起こると「ほら、言ったでしょう」と言いたがる。

ちなみに事が起こらなくても考えを改めることはなく、
とにかく「自分は正しい!」と言いたいがすごくて
心底疲れる。



別に、そんな主張しなくたって、
私は非難などしないし、間違ってても責めたりもしないし、
事が起こった時に対処したいだけなのだけど、
それではうちの会社ではダメらしい。

極度に狭い世界なので、
広い世界でアンケートを取ってみたい。


しかも、問題が起こった際や、取引の駆け引きなど、
とにかく「チート」なやり方
(つまり小手先のこずるさみたいなもの?)
で、自分のすごさをアピールしてくる。








推理劇シリーズは「チート」な解決法を
win-winで使う。これはほほえましい。

でもそれって、相手が「騙されてくれる」
ことが前提なのだけど、

私は意外とこれに気づくことが多い。
騙されたフリも疲れる。


「あ、また嘘ついてる」とか
「あ、また○○だと思わせようとしてる」とか

結構気づくもんじゃないのだろうか。


そんな浅はかなやり方が
うまくいってるとは思いにくい。



人は結構気づく。
気付いているが騙されてくれている。


子どものウソはすぐバレるのと同じだ。


人にこう思われたい
こう思われるように振る舞おう


なんて思ったって、
人はそんな風には思ってくれないものだと
常々思っている。




大好きな本を紹介するはずが、
愚痴になってしまってツライ。



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書くなら1冊目はこれがいいかなあと思う。

20年以上前、テレビでちょっとした再現の映像を交えて
この本が取り上げられていたのを観て、

その話が印象に残って忘れられず、数年後に、
どうしても原作が読みたくなって

図書館で調べてみよう

と行ったものの、題名も著者も分からず
途方にくれて
そばにいた若い図書館員さんに声をかけてみた。


テレビで観たんですけども
これこれこういう話の本があるはずなんですが、
ご存じないでしょうか。とダメ元で聞いてみたら


その番組、私も観ました





しばらく探してくれて、見つかりました。


何年も前やで 


ネットもまだそんなになかったし。

たぶん、マニアックな趣味が合う人を見つけた瞬間とは
こういう感じなのだなと今は思う。




シベリア抑留されていた方々の実話。


極寒でわずかな黒パンのみで過酷な労働を強いられ
精神的にも追い詰められて
どんどん死者が出ていく中、

真面目すぎるほどに真面目な青年が
まわりと助け合って生き延びようとするけれど
叶わず、遺書を残して亡くなる。

厳しい環境の中、遺書を持ち帰ることなど
到底無理で、数人が分担して暗記し、
いつか遺族に伝えようと決意する。

自身も生きて帰国できる望みなどない中、
時間をかけて暗記し、

やがて帰国できた後、時間はかかったものの
それぞれが青年の奥さんのもとへ
伝えに訪れる。






あまりに過酷な抑留生活を知り、

前だったか後だったかは忘れたけれど

村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」を
読んだ時にも出ていた抑留者の壮絶な環境に

その後の自分の世界観が少し変わったような気がする。






あと、そんな環境の中で抑留者たちが建設した
オペラハウス「ナボイ劇場」は
丁寧な建築、装飾で、大地震にも耐え、
地元の人たちから今でも感謝されているというのを
知った時も、涙が止まらなくなってしまった。







そうやって本に泣きながら
自分は抑留もなく、人殺しを強要されることもなく
あったかい洋服と家、食べ物に囲まれ、
昔に思いを馳せる。
たぶん到底理解などできていない。


そして本当に抑留された方々が
堅く口を閉ざして多くを語らないというところに、
もっと本当の厳しさがあるのではないかという気がする。


人はやっぱりその場に身を置かれないと
本当のところは分からない。


分かったようなことは言うまい、


と思う。






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