グリコ・森永事件が起きたのは、1984年らしい。

子どもだったので、断片的な記憶しかなくて、
世間が騒然とし、お菓子がスーパーの棚から消え、

未開封だと分かるような包装が
しっかりされるようになったことは覚えている。

キツネ目の男


の似顔絵がとても怖かった。


そんなおぼろげな記憶で読んだこの本。

事実と創作が入り混じっているけれど、
事件については事実を書いているとのことで、

知らないことがたくさんあった。

ましてや当時、子どもの声、の電話があったことは知らなかった。


でも今なら、
その声の子の人生にまで思いを馳せる。
この事件の罪の深さをもっと考えさせられる。


そういう思いの人によって書かれた本だろうと思う。


余談ながら、
「愉快犯」などという言葉を聞いただけで
どれだけ多くの人の人生に迷惑をかけているかを
想像できない未熟さに厭世観を感じる。

新型コロナウィルスに罹ることを
恐れない人を見ると、これと同じ気持ちになる。

神経質だと非難する前に、
もし罹ったら
医療、職場、地域、風評、経済、政治
いろんな人が巻き込まれることに
思いを馳せることが必要なんじゃないか。


で、本の話。

この本はフィクションで、
事件の結論をちゃんと書いてくれていて、
嘘でも謎が解明されたようで、
少し腑に落ちたような気がしてありがたい。

辻褄もあっていると思う。


マンガにもなっているみたいです。


そもそも個人的にはマスコミに対する
反感から入ってしまうので、
読み始めはなかなか進まなかった。

主人公の記者の「人柄」が
嫌じゃないと思い始めた時から
段々入り込めてきた。

やっぱり私にとっての優先順位は
「人柄」なんだなと
思うことが最近多い。


みんなか?


それがよく分からない。



*************



以前勤めていた会社から、
手伝ってもらえないか
私に匹敵する次の人なんて見つからない

といった主旨の電話があった。

やっと気づいた?


電話をくれたことも含めて
社長には感謝しているけれど
あの人間関係に戻るなんて嫌だ。

息子に話したら、

「精神的勝利やな」

と言ってくれた。 


そう、それだ。



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