新型コロナウィルスで外出自粛になっても、
家で本を読んでいられれば、それなりに幸せだ。

手元にあった2冊を読んだ。



おばあちゃん世代の女優さんの話。
表紙のイメージも相まって、ちょっとファンタジー。

この本で知った「マジカル〇〇〇」という言葉は
言いえて妙だな、と思った。
もともとは人種差別を批判する意味があるらしい。
ステレオタイプな役割を期待する大衆心理を充たす俳優。
おばあさんとは、こういうものだ、という役割を
果たす女優、というのがマジカルグランマ。

大衆は、人にレッテルを貼りたがっている。

これは私が小学生の時から感じていたことだ。
型に入れられるのを嫌がる小学生らしい反抗心から
きていたのかもしれないが、

自分は絶対に人に安易にレッテルを貼って決めつけて
判断しないようにしようと誓った


今でもそれは強く思う。
そしてそれが逆に自分自身を生きづらくしてしまっている。

周りは正義感ぶって他人にレッテルを貼って
批判することが大好物な人ばかりで、

同意したフリをするのに神経をすり減らし、
迎合しないと職場で居場所がなくなり、
うまくスルーしても、
同意しない限り何度も何度も同じことを聞かされる。

そんな少ない情報やイメージで人を決めつけるなんてと
息苦しくなってくる。
それマスコミの言葉に誘導されてるんじゃ?と思うことも多い。

思うのは勝手だけど、
私に同意を求めないで欲しい。

何でも意見に迎合し、いつもニコニコして、
思い通りに動く部下が求められている。
マジカル部下?

今はそれでお金をもらっているといっても過言ではない。
最近、迎合できなくなっている。クビ覚悟の大問題である。

新型コロナの緊急事態宣言の今、
なぜ密室で1時間も会議する?昨日の話だ。

なぜこの、世界中で「人を減らそう」と頑張っている時に
高校生の子どもを会社に連れてきてずっと居させる?
(この時期じゃなくても、しょっちゅう連れてくる
 非常識でだらしない人だ)
4人子どもがいて、家にいると勉強せずダラダラ
するから、という理由だ。

子育て頑張ってるアピールが本当に気分が悪い。
あんたの教育方針など全く興味がない。
勝手にうちと比べてくるのも迷惑極まりない。
マウンティングに負けてあげるのがめんどくさい。

マジカル部下を演じることにもう限界がきている。
怒りで「辞めます」と口から出そうになるレベル。

ここで自粛休業をしてくれたなら、
少し冷静になれる気がするが、
社長は私以外の社員達の母でもあるので、
会社は一族のリビング状態。休業などするはずもない。
今3密状態の会議をする強者が休業などするはずもない。
急ぎの仕事など今はないのに。

しみじみと自分はなんでこんなに人付き合いが下手なのだろう
と考える。

これに抵抗するには辞めるしかない、と思うからだろうか。
(子どもを連れて来ないで下さいって言えるか?)
元夫に抵抗するにはリコンしか方法がないと思ったのも
こんな自分だからだ。

心の底から本当に嫌になってしまう程 疲弊する

なんの話だ、本の話だ。

マジカルグランマ、この人は、
マジカルでいることをやめざるを得なくなった
タイミングで新しい道が拓ける。
マジカルだった自分をうまく利用して。
ころころと事態に巻き込まれていくのも
楽しめばいい、とか
自分らしく生きるとイキイキするとか、
そんな痛快さがあって、楽しく読めた。


こんな感想、著者に見られたら怒られるな。



次に読んだのは、又吉さんの本。

この本も、申し訳ないけれど
レビューなどとは全く違う、自分勝手な印象を抱きながら
読んでしまったと思う。

登場人物に、あ、設定が又吉さん本人っぽいなと
思う人物が出てくるのだけれど、
その人がまるで心の中の毒を吐き出すかのように、
言いたいことを言って炎上する。

どんどん又吉さんのイメージとかけ離れてきて、
もしかして又吉さんも
こんな風に毒を吐きたいのだろうかと思う。

それが『人間』という意味なのかなあとか。

全くもって、私に都合の良い解釈だ。

最後の方は、沖縄の、人をリラックスさせる空気感
を感じながら読んだ。
これもまた、又吉さんと重なる。

まさしく「文学」だった。

そういえば、又吉さんが敬愛し、
『人間』の中の人物も何度も読んでいたこの本。


太宰治の『人間失格』。また読んでみた。

改めて読んでも気分の悪い本である。
これは私が女性であるからだろう。
アホか。と張り倒してやりたくなるレベルの胸糞の悪さだ。

以前、この話のあらすじだけを映像化したテレビの番組があった。
VTR終わりでハリセンボンの春奈さんが、
「とんだ空豆だ、じゃねーよ!」と強く突っ込んでくれた。
すばらしい。



マジカルにあてはまることが苦手な自分は
きっとこの先もずっと生きづらい。
とりあえず仕事がんばろう。
いや、とりあえず今日の会社がんばろう。



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