だいこん
山本 一力
光文社
2005-01-21


料理が好きで、小さいころから働き、
若いながら一膳飯屋を立ち上げ、経営する女性の話。

江戸の市井、人情が目に浮かぶような本です。

江戸の歴史物をたくさん読んでいた時期に読みました。

ちょっとした料理のアイデアはすなわち
商売のアイデアになり、目に見えた結果となるのが
うれしくなる。

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最近NHKで観たドラマ
みをつくし料理帖 DVD-BOX
黒木華
ポニーキャニオン
2017-11-15




これにも通じるところがあります。

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昔、高校生だった姪に、
夏休みの宿題の読書に
「だいこん」を薦めてみたけれど、
1ミリも喰い付かなかった

そりゃそうか。
女子高校生はもっと華やかで軽妙な楽しい本を求めている。


ただもし、私が高校生の時にこれを読んでいたなら、
商売をする、っていうことも
人生の選択肢の中に入っていたかもしれない。

大人になってから、
職人さんとか、商売をするとか、
もっといろんな選択肢があったのだと
気付いた自分は、本当に視野が狭くて
力がないとしみじみ思う。

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料理が出てくる小説と言えば、


このクッキング・ママシリーズは
クッキング・ママ シリーズ 14冊セット (集英社) /ダイアン・デヴィッドソン /〈文庫本〉【中古】afb
クッキング・ママ シリーズ 14冊セット (集英社) /ダイアン・デヴィッドソン /〈文庫本〉【中古】afb

ケイタリングをするパワフルなシングルマザーの話で、
事件とか推理は子ども向けっぽい大ざっぱさがあるので、
気軽に読みたい本。挿し絵が効いてます



それから、
かもめ食堂 (幻冬舎文庫) [ 群ようこ ]
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映画化されたこれ
かもめ食堂 [DVD]
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好きな女優さんばかり出ていて
たぶん私はこれを観ているとき、
終始ニヤニヤしていたのではないかと思う。

大げさかもしれないけれど「丁寧な料理」というものを
初めてイメージしたのはこの映画のおかげ。

食パン「超熟」のCMの小林聡美さんは
明らかにこのかもめ食堂の店主さん風で、
CMを見るたびに、丁寧な料理の良さを思い出す。

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もちろん食べる人のために料理をするんだけども、
料理すること自体を楽しむという感覚

料理が好き、一日中キッチンに立っていたい、
料理研究家になりたい
料理はストレス発散

という人に今まで出会ってきた。
どの人も結構忙しいのにそんなことを思えるのが
私には全く共感できない。
そして尊敬する。





10年くらい前、久しぶりに会社の同期と、
ある結婚式で再会した。

お互いその後結婚などし、近況を聞く中で、

年末年始、家を買ったお披露目なので
双方の両親が集まる、と聞いて、それは大変だ、
「おせちとか作るの?」って聞いたら

「そんな訳ない。
 私はそんなことに全く喜びを感じない。」

っと さらっと言いのけてかっこよかった。


私は、嫁はもてなさないといけない、
料理はしっかりやらないといけないという
環境にいて、知らず知らずその重圧に耐えていた。


そーなんだよ。私も喜びなんて感じない、と自覚した。


その同期とはその後会っていないけれど、
もし会えればお礼を言いたい。
私を開放してくれたことを。


そんなことに喜びを感じない」は
友人の凛とした強さと合わせて
私の自分確認の合言葉になった。



最近話題の#ていねいな暮らし とは
イコール丁寧な料理のことのような気もする。


尊敬はする。素敵だと思う。



でもそんな才能があるなら私はそれを商売にしたい。




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