瀬戸内海賊として大きな力を持っていた
村上水軍の娘がとても活発で、自ら戦ったり
指揮を執ったりする戦国もの。
本屋大賞を受賞したこの本は、
性別、世代を問わず読みやすいと思う。
戦国に疎い私でも面白く読めたので。
まず、潮の流れが早くて近づけないという
この能島に城が建てられていることに
ワクワクさせられる。
自然の力を読み、利用できる者が
大きな権力を司るというのはかっこいい。
私は、愛媛県の大島の村上水軍博物館を
知って、能島を見てから、
ああ、そういう名前の本があったな、と読んだので、
本を読みながら具体的に舞台をイメージできた。
そしてさらにその後で、
テレビで村上水軍が紹介されている番組を
いくつか見て、後付けで海賊について
知ったりした。
もちろん
本当は 番組→本→現地→博物館、
という順がおもしろいのだと思う

海こそちゃんとしたルールが必要だと
いうのは分かる。海で生きる人たちには
独自の世界があって、
大河ドラマなんかでは出てこないけれど、
戦国時代には海の権力を利用したり争ったり
ってことも大事な要素だったらしい。
同じ著者のこの本
いかに地の利を生かすかっていうのがいい。
きっと戦国に詳しい人なら
もっと深く楽しめるんだろうと思う

話題になっている次の大河ドラマ
「麒麟がくる」は明智光秀の話ということで、
予習するなら
有名なこの本がいいそうです。
いや、私は
こっちがいい。


コメント