キネマの神様
原田 マハ
文藝春秋
2008-12-12


この本について書きたいと思って
最近また読んでみた。

そしてこんな話だったのかと、
改めて
今また読んでよかったと思った。

映画好きだが借金だらけのダメ父を、
映画雑誌に関わる娘が巻き込んで
ネットの力によって思いがけないことになる話。

今で言うと、バズって映画界を動かした、
っていうことになるけれど、
これが発表されたのが2007年だと思うと
ブログ黎明期がいい形で記録されている気がする。

ネットは人をつなげるし、
世界を変えてくんだという感動が、
自分にも何かできるんじゃないか」と
いう気にさせてくれます。


この本に出てくる「父」は79歳で、
ブログを始める。
それが現実的とは思えないけれど、

年齢を重ねた人こそ、
インターネットは便利なのだとは思う。


私は1年くらい前、
出歩けなくて気が滅入るという両親に、
タブレットを使って欲しいと購入し、
究極に簡単に使えるように設定したけれど撃沈した。

連絡も今まで以上に取れるし
いろいろ楽しいことができると説明したけれど
その入口のドアさえ開けてもらえなかった

わかるけどね。

残念。
世界を拡げることができたかもしれない。



原田マハさんは、
絵画が専門っぽいようでありながら、
映画や政治、農業や学校についての本があったりして
どれも「文化」として
興味が湧くのだろうと思い尊敬する。

どれも面白い。





旅屋おかえり (集英社文庫)
原田 マハ
集英社
2014-09-19






本当に偶然なのか、
原田マハさんの本を読むと、
そのジャンルの話をタイムリーに実社会で
耳にすることが多い


たぶんアンテナが働くんだな。

浅かろうが何だろうが、
その世界をわずかでも知ってるだけで
その後の吸収力や想像力が違うってもんだ。


「キネマの神様」には
私でも観た有名な映画ばかりで、
マニアックな感じがなくてそれもいい


今、自分のために使える時間があるからこそ
この間に、いつか役に立つことが
あるかもしれないから何かしておこう。

そう本気で思わせてくれる作家さんだ。
自伝とかあったらぜひ読みたい。


先日観たテレビで
武井壮さんが言ってた、
時間があるときこそ武器を磨くとき
っていうのも忘れないように書いておこう。



ただ正直、
結局なんにもできないのが人間てもので。


そこがアレだな、入り口のドア
人のこと言ってる場合じゃない。
世界が拡がるかもしれないのに。




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